tmux Cheatsheet

tmux でよく使う操作を、「セッション」「ウィンドウ」「ペイン」「レイアウト」「コピー」「その他」ごとに眺められるチートシートです。まずは attach / detach とペイン分割に慣れてから、少しずつレイアウトや copy-mode を覚えていく前提の構成になっています。

カテゴリ

セッション操作

tmux new / attach / lsセッションの作成・一覧・接続

tmux new -s <name> / tmux ls / tmux attach -t <name>

安全度: 中(状態やレイアウトが変わる操作)

tmux セッションを新しく作成したり、既存セッションを一覧・接続するための基本コマンドです。普段は 1 つのセッションを作って attach / detach しながら使います。

#session#attach#detach#一覧
# work という名前の新しいセッションを作成して接続する
tmux new -s work
# 現在起動している tmux セッション一覧を表示する
tmux ls
# 既存の work セッションに接続する
tmux attach -t work
# 最後に使っていたセッションに接続する
tmux attach
<prefix> dセッションから一時的に離れる(detach)

[任意の tmux 内で] <prefix> d

安全度: 低(閲覧・移動中心)

現在の tmux セッションから一時的に離れます(detach)。プロセスはそのまま動き続けるので、あとで tmux attach で戻れます。

#detach#セッション#一時離脱
# 現在のセッションから detach して、シェルに戻る
<prefix> d
tmux kill-session / kill-serverセッションや tmux 自体を終了する

tmux kill-session -t <name> / tmux kill-server

安全度: 高(セッション終了など慎重に実行)

指定セッションや、tmux サーバー全体を終了します。中で動いているプロセスも終了する可能性があるため、実行前に本当に消してよいかを確認する必要があります。

#終了#kill#注意
# work セッションを終了する
tmux kill-session -t work
# すべての tmux セッションをまとめて終了する(要注意)
tmux kill-server

ウィンドウ(タブ)操作

<prefix> c / n / p / wウィンドウの作成・切り替え

<prefix> c / <prefix> n / <prefix> p / <prefix> w

安全度: 中(状態やレイアウトが変わる操作)

tmux の「ウィンドウ」はタブのような単位です。新規ウィンドウ作成、次/前のウィンドウへの移動、一覧から選択などの基本操作です。

#window#新規#切り替え#タブ
# 新しいウィンドウを作成する
<prefix> c
# 次 / 前のウィンドウに移動する
<prefix> n / <prefix> p
# 全ウィンドウの一覧から選択して移動する
<prefix> w
# 現在のウィンドウに名前をつける(リネーム)
<prefix> ,
<prefix> &ウィンドウを閉じる

<prefix> &

安全度: 中(状態やレイアウトが変わる操作)

現在のウィンドウを閉じます。閉じると、そのウィンドウ内のシェルや実行中プロセスも終了するので、必要なログや結果がないか確認してから実行します。

#window#閉じる#終了
# 現在のウィンドウを閉じる(確認プロンプトあり)
<prefix> &

ペイン操作

<prefix> % / "縦・横にペイン分割

<prefix> % / <prefix> "

安全度: 中(状態やレイアウトが変わる操作)

現在のウィンドウを複数のペインに分割します。縦(左右)・横(上下)に分けて、複数のシェルを並べて作業できます。

#pane#分割#縦分割#横分割
# ウィンドウを縦方向に分割し、左右に 2 つのペインを作る
<prefix> %
# ウィンドウを横方向に分割し、上下に 2 つのペインを作る
<prefix> "
<prefix> ← / → / ↑ / ↓ペイン間の移動

<prefix> ← / → / ↑ / ↓

安全度: 低(閲覧・移動中心)

分割されたペイン間を移動します。マウスでクリックしてもよいですが、キーボードだけで行き来できるようにしておくと高速です。

#pane#移動#フォーカス
# 矢印の方向に隣接するペインへフォーカスを移動する
<prefix> ← / → / ↑ / ↓
<prefix> x / zペインの削除・一時拡大

<prefix> x / <prefix> z

安全度: 中(状態やレイアウトが変わる操作)

不要になったペインを閉じたり、1 つのペインをズームして画面全体に表示したりします。

#pane#削除#ズーム
# 現在のペインを閉じる(確認プロンプトあり)
<prefix> x
# 現在のペインを一時的に全画面表示する(再度 z で元に戻る)
<prefix> z

レイアウト・リサイズ

<prefix> 空白 / { }レイアウト切り替え・ペインの入れ替え

<prefix> Space / <prefix> { / <prefix> }

安全度: 中(状態やレイアウトが変わる操作)

レイアウトプリセットの切り替えや、ペインの並び順入れ替えを行います。とりあえず分割してから、Space で気に入るレイアウトを探すのも手です。

#layout#入れ替え#並び替え
# ウィンドウ内のレイアウトプリセットを順番に切り替える
<prefix> Space
# 現在のペインを前 / 後のペインと入れ替える
<prefix> { / <prefix> }
<prefix> Alt+← / → / ↑ / ↓ペインのサイズ変更

<prefix> + Alt + 矢印キー など(設定による)

安全度: 中(状態やレイアウトが変わる操作)

ペインの境界を動かしてサイズを調整します。デフォルト設定や dotfiles によりキーは異なりますが、Alt+矢印 や <prefix> でのリサイズに慣れておくと便利です。

#resize#サイズ変更#layout
# 現在のペインを左に 10 カラム分広げる
<prefix> :resize-pane -L 10
# 現在のペインを下方向に 5 行分広げる
<prefix> :resize-pane -D 5

コピー・スクロール

<prefix> [ / ]コピー・スクロール(copy-mode)

<prefix> [ で copy-mode, <prefix> ] で貼り付け

安全度: 低(閲覧・移動中心)

履歴をスクロールしたり、テキストをコピーするためのモードです。copy-mode 中は vim 風のキーで移動・選択できる設定にしている人も多いです。

#copy-mode#スクロール#コピー
# copy-mode に入り、↑↓ などでスクロールや検索を行う
<prefix> [
# 最後にコピーしたテキストを現在のペインに貼り付ける
<prefix> ]
set -g mouse onマウス操作の有効化

set-option -g mouse on

安全度: 中(状態やレイアウトが変わる操作)

ウィンドウやペインの切り替え・リサイズ・コピーをマウスで行えるようにします。キーボード派でも、たまにマウスで選択したいときに便利です。

#mouse#設定#コピー
# 現在の tmux セッションで一時的にマウス操作を有効化する
tmux set -g mouse on
# ~/.tmux.conf に書いて、常にマウスを有効化する
set -g mouse on

その他よく使う操作

<prefix> ?キーバインド一覧を表示

<prefix> ?

安全度: 低(閲覧・移動中心)

現在の tmux に設定されているキーバインド一覧を表示します。わからなくなったときは、とりあえずこれを押して思い出すのがおすすめです。

#help#キーバインド#一覧
# 全キーバインドの一覧を表示する
<prefix> ?
<prefix> :コマンドプロンプトを開く

<prefix> :

安全度: 中(状態やレイアウトが変わる操作)

tmux のコマンドをその場で入力して実行できます。慣れてきたら、キーバインドを覚える前にコマンド名から叩いて確認するのにも使えます。

#command-prompt#設定#即時実行
# ~/.tmux.conf を再読み込みする(設定変更を反映する)
<prefix> :source-file ~/.tmux.conf
# キーバインド一覧をコマンドとして表示する
<prefix> :list-keys