既存システム改善
開発停滞プロジェクトの再建|環境・データ・運用を再設計し開発を安定化
データ不整合・環境不安定・属人化が発生していた開発現場を立て直し、チームの自走と安定した開発進行を実現

概要
ECシステムの改善プロジェクトにおいて、保守・設計・開発・試験を担当しながら、
- データ不整合
- 開発環境の不安定
- 運用の不統一
- 課題管理の不透明性
といった複合的な問題を整理・再設計しました。
再建後も、クライアントのEC担当者やマーケターと月1回ペースで会話し、トレンド、既存課題、今後の施策候補を整理しながら、追加開発につなげる改善支援を継続しました。
単なる機能開発ではなく、開発が進まない根本要因を構造的に解消し、チーム全体が自走できる状態を構築した実績です。
背景・課題
参画時、プロジェクトでは以下のような問題が発生していました。
- ディスク容量不足によりテストが進めづらい
- DBマイグレーションが安定しない
- データ不整合によりエラーが発生する
- 課題管理がチャット中心で追跡しづらい
- テスト後半でバグや仕様整理が集中する
加えて、既存課題や改善テーマが十分に棚卸しされておらず、トレンドや今後の施策候補を追加開発へ落とし込むための整理の場も不足していました。
個別の不具合というより、環境・運用・プロセスが複合的に崩れている状態でした。
取り組み
開発環境の安定化
- ディスク容量逼迫の原因を調査
- ログ・成果物・一時ファイルなどの増加要因を整理
- 削除方針、保存期間、配置見直し、運用手順を整備
- 即効性のある対処と再発防止策をセットで提案
データマイグレーション運用の統一
- DB更新手順の運用揺れを整理
- テーブル作成・データ投入手段をチーム内で統一
- 不整合データを修正するパッチをマイグレーションとして整備
- ローカル環境でも安定してDB更新できる状態を構築
事前検知の仕組み化
- データ不整合を引き起こしやすい変更を防ぐため、コミット時にDMLルールをチェックするローカルフックを作成
- 問題がある場合はコミットを停止する仕組みを導入
- Windows環境前提でPowerShellにて整備し、導入手順とプログラム本体も共有
課題管理の可視化
- 課題や経緯が追いづらい状況に対して、Issueベースで管理を再構築
- 課題・対応・進捗・関連MRを追える形で整理
- 不明瞭だった仕様や修正対応を可視化しながら前進できる状態へ改善
継続的な改善提案と追加開発
- クライアントのEC担当者、マーケター、自分で月1回ペースの会話を実施
- トレンド、既存課題、新施策を横断して情報を整理
- 次に調べること、改善候補の優先度、追加開発する内容を会話の中で決定
- 得られた示唆を継続的な追加開発へ反映
任意導入できる改善の展開
- Gitフックとチェックプログラムの共有
- MRテンプレート導入に向けた提案
- ブランチ運用の図示
- DB運用ドキュメントの更新
- スタブ手順のスクリプト化
強制導入ではなく、チーム負荷を増やさず使える形で改善を展開しました。
実装・対応実績
検索機能刷新対応
- 引き継ぎ後の不確実性が高い状態から対応を開始
- 23件の課題・仕様整理を行い、設計・実装を修正
- リリースまで完了
配送通知連携機能
- 全16機能中12機能を主担当
- バッチ、Webhook受信API、管理画面、ユーザー画面を横断して担当
- 設計から内部結合試験まで推進
ポイント連携機能
- 結合試験で起票済み49件のうち20件を担当しクローズ
- 要件漏れ、実装漏れ、軽微バグ、環境差分を含めて対応
- 本番環境のみで発生する問題を検知し、修正まで実施
成果
- テスト進行を阻害する要因を整理・解消
- DB更新手順を安定化し、開発者の自走性を向上
- 課題管理の可視化により、対応漏れや混乱を抑制
- 属人化しやすい作業を、再利用可能な手順・仕組みに置き換え
この実績で伝えたいこと
この取り組みで提供した価値は、単なる開発ではありません。
「開発できる状態そのものを作る」ことにあります。